見えなくなる作業こそが長持ちさせるために最も重要です
こんにちは。
今年も残すところ僅かとなりましたが皆様はいかがお過ごしでしょうか?
そろそろ大掃除を始めないと!とバタバタされてる方。もう大掃除は終わった!と早めに済まされた方。定期的に掃除しているから年末の大掃除はしない方。と様々な方がいらっしゃるかと思います。
大掃除は12月13日から始めて28日までに終えるのが縁起がいいとされているそうです。
さて、本日は塗装工事で建物のメンテナンスをする上でとても大切な下地処理についての投稿です。
下地処理とは、仕上げを行う前に最も重要な工程です。
下地処理は仕上げてしまえば見えない為、やったかやってないかはわからなくなるのですが耐久性に直結する工程なのです。
地味で手間のかかる作業ですが時間をかけて行います。
大切な下地処理の一部をご紹介させていただきます。
【シーリング充填前 ボンドブレーカー交換】
ボンドブレーカーとはシーリングの三面接着を防ぐ為に貼るテープの事です。

シーリングは三面接着してしまうと伸縮性がなくなり劣化が早まる為、底面は接着させずに二面接着にする事が理想的です。
〜シーリング撤去〜
劣化したシーリングを撤去した際に一緒にボンドブレーカーも取れてしまうことがあります。

撤去したシーリングにくっついている青いテープがボンドブレーカーです。
ボンドブレーカーが取れてしまった場合は新しく貼り付けます。
〜ボンドブレーカー貼り付け〜

ボンドブレーカーの上はシーリングが接着しないので、底面は接着せずに両サイドのみ接着させ二面接着となります。
仕上がれば隠れてしまうのでわからないですがシーリングを長持ちさせる為にとても大切な工程です。
〜プライマー塗布〜

二面接着で両サイドは密着させる必要があるので、プライマーという接着剤みたいな物を塗布します。
〜シーリング充填〜

プライマーを乾燥させシーリングを充填します。
シーリングを長持ちさせる為にボンドブレーカーは重要な役割を果たします。
【塗装前 研磨作業】
鉄部や雨樋などの付帯部は塗装する前に研磨作業を行い、表面に細かい傷をつけて塗料の密着を高める作業がとても重要です。
研磨作業を行わないと塗膜の剥がれなどの不具合に繋がります。
研磨作業を行わなくてもすぐに塗膜が剥がれてくるわけではないので省略されがちな工程ですが、剥がれないよう長持ちさせる為には必須の工程です。
〜屋根板金 研磨作業〜

〜雨樋 研磨作業〜

〜シャッターボックス 研磨作業〜

お家全体の付帯部(雨樋や鉄部など屋根外壁以外で塗装する箇所)の研磨作業するには半日〜1日かかりますが必ず行います。
塗料の密着性に大きな差が出ます。
【シリコンシーリング 密着処理】
シリコンのシーリングは安価で耐久性や耐水性に優れ様々な場所で使用されます。
給湯器周り、電気関係、エアコン関係など隙間や穴を塞ぐ為に使用されているのはほとんどがシリコンシーリングです。
そのシリコンシーリングは塗料が密着せずに弾いてしまうのです。
外壁を塗装する際、3〜4回塗り重ねるので密着処理をしなくてもなんとなく色は乗るのですが全く密着していない為数年後には剥がれてきてしまいます。
その為専用の密着処理が必要になります。
〜シリコンシーリング 密着処理〜



お家周りよく見ていただければあると思うのですがこの半透明のシーリング材のほとんどはシリコンシーリングです。
上から塗装しないのであればシリコンシーリングでも問題ありませんが、塗装する場合は密着処理が必要になります。
下地処理のほんの一部をご紹介させていただきました。
このように仕上げる前に省略されがちな見えなくなる作業が最も重要な工程となります。
本日もありがとうございました。





